来館のご案内開館時間 10:00~20:00(入館は19:30まで)毎週月曜日休館

体験講座・イベント

LAIKA プロジェクションマッピング作品

 

 

宇宙船に乗って初めて地球の周りを周回した犬、「ライカ」をご存じですか?1957年に野良犬であったライカがソビエト連邦によって打ち上げられた宇宙船スプートニク2号に乗せられ、地球軌道を周回することに成功しました。この作品は、ライカの宇宙旅行にヒントを得て、新たに物語を構想し、プロジェクションマッピングで表現したものです。

 

初めて宇宙を旅した犬の物語

 

story

ライカが地球で楽しく遊んでいました。ある日突然野原で捕獲され、宇宙へ行くための訓練を強いられてしまいます。そして狭い宇宙船に乗せられて宇宙に旅立つのです。ある惑星に到着したところ、そこには自分そっくりの宇宙犬が暮らしており、2匹は仲良くなりました。その宇宙犬からライカは様々なことを学び成長します。そして宇宙から初めて地球を眺めた時、ふと考えます。技術がどんどん進歩していく一方で、失われるものや犠牲になるものがあることを。その二面性を目の当たりにしたライカは、自らが宇宙を旅行したという「科学の発展」を素直に喜びきれないでいるのです。

 

works

ライカの考えた科学技術の二面性をプロジェクションマッピングによる「地球の発展と衰退」で表現しています。めまぐるしく発展するIT。そのおかげで私たちの生活は一変し、今やITは生活に欠かせないものとなりました。情報通信交流館e-とぴあ・かがわもまた、2004年の開館以降、その進化を肌で感じてきました。しかし、その進化の波の中で私たちは技術の発展による“恩恵”だけに焦点を向けていないでしょうか?この作品を通して、現代を生きるわたしたちが、地球を外から見たライカのように、どんどん発展していくIT社会の中で一旦、立ち止まり、その裏側を考えるきっかけになれば幸いです。

 

なお、この作品は特殊なプロジェクションマッピングソフトや機材は使用せず、プレゼンテーションソフト「PowerPoint」を使用して作成しました。効果や画面の切り替え、図形などを駆使し、スタッフのアイデアを集結してストーリーを表現しています。

highlights

LAIKAと一緒にプロジェクションマッピングの世界へ!

 

 

宇宙に飛び立つシーン。ライカが宇宙船にのって飛び立つシーンを地球が背後に消えていくことで表現しています。

 

LAIKAと宇宙犬が仲良くなるシーンでは、軽快さや楽しさを表現するために光の切り替えと音をリズミカルにし、テンポを合わせています。

 

 

地球の衰退を表したシーン。「爆発」の部分は動画を組み込んでいます。迫力を出すために、崩れていく街並みはレンガ造りにしています。

 

TAKAMATSU CITYのシーン。地球上の1都市を表現するにあたって、高松の街並みは外せません。玉藻城、高松駅、屋島など見慣れた街並みをお楽しみ下さい。

 

 

うどんのシーン。これはスタッフの遊び心です。TAKAMATSUのシーンからの画面切り替えに工夫をし、うどんがひょっこり現れます。

 

最大の見せ場となるお祭りのシーン。夜景に浮かび上がるネオンの光の美しさを表現するために工夫を凝らしました。

 

characters

主人公「LAIKA」の誕生

 

 

PowerPointの機能「シェイプアート」で作成した犬のデザインを元にペイント3Dというアプリを使って制作しています。3Dというと一見難しいと思われがちですが、ペイント3Dではイラストを描く要領で立体物が描けます。犬の頭・胴体・手・足を個別に作成し組み合わせています。主人公の犬「LAIKA」と先住犬の2匹を制作しました。作品のオープニングに登場します。

 

リアルな動きにするために、まず元の犬のイラストから手足を関節ごとに分解してパーツを作成します。次にコマ撮りアニメのように1枚のスライドごとに少しずつ手足の関節を動かし、100枚にも及ぶスライドにすることで犬が生き生きと走るシーンになりました。手足の動きのような細かい部分はPowerPointの機能「頂点の編集」を使うと、より緻密な表現が可能です。

 

making of LAIKA

“宇宙に浮かぶ街”ができるまで

 

プロジェクションマッピングを投影する“宇宙に浮かぶ街”をデザインするにあたってイメージしたのは、フランスの世界遺産「モン・サン=ミシェル」。自然がつくる左右対称ではない地形の上に建物が立ち並ぶ街並みを表現し、緑の樹々は綿を使ってやわらかな表情をつくりました。街と自然とが調和する幻想的な世界と、美しい四季の移ろいをプロジェクションマッピングでお楽しみください。
慌ただしい日常業務の中で制作チーム間の連携をとるため、PowerPointで絵コンテを作成しデザインの進捗などを共有しました。ストーリーやオブジェ制作からプロジェクションマッピングの細かい調整など全工程において、何度も試行錯誤を重ねています。オブジェのベース部分はスチレンボードを組み上げた4層構造。ベース部分に立ち並ぶ建物はペーパーで制作しています。

 

 

ストーリーが完成したら、PowerPointのアニメーション機能で絵に動きを付けていきます。映画のような滑らかな動きになるよう、206枚のスライドにアニメーションと画面切り替えを設定しています。また、コマ取りアニメの手法を使って、アニメーションとは一味違った動きを付けているシーンもあります。プロジェクションマッピングの映像づくりは楽しい作業ですが、根気と時間が必要な作業でもあります。PowerPointの作業だけで約1カ月の時間を費やしています。

 

 

 

完成したオブジェの背面に埋め込んだ強力磁石で壁面に固定しています。一度くっつけると簡単には外せない強力な磁石なので、慎重に作業しています。

 

PowerPointのスライドショーを投影した状態で“宇宙に浮かぶ街”の型取りをしています。細部まで正確に型取りするために、高所作業台の上から双眼鏡を使って線を取っています。型取りは「線」と「面」の2種類を制作しました。

 

出来上がった型取りに色を付けています。色付けは線の1本、1本、図形の1面、1面に違う色を付けてどうすれば立体に見えるか、影が出ていないかを細かく調整します。

 

 

 

プロジェクションマッピング作品「ライカ」は、e-とぴあ・かがわ館内にて上映中!

 

 

 

 

 

 

projection mapping LAIKA

 

produced by Team LAIKA from e-topia-kagawa staff

 

background design: n.nishi, h.takagi
           objet design: k. kinoshita character design: n.nishi
projection mapping: n.nishi, r.murai, m.yamakawa, y.takeuchi

 

story based on space dog laika
music & movie: NHK creative library

Microsoft PowerPoint 2019 Panasonic PT-RZ570

 

executive producer: k.kinoshita

 

© 2020 e-topia-kagawa